January 9, 1999

アソシの悲劇

似顔絵



はじめに

 この話は僕が初めて就職した会社の話である。1998年4月から3か月、僕はこの会社にいた。当時は悲しい話でしたが、今となっては笑える話である。

 アソシという会社は、みんなが出社してくるのが10時30分ぐらいである。一応、9時から仕事なんだけど、みんな全然来ない。入社前はフレックスだと聞いていたが、とんでもない。単なる遅刻である。勿論、タイムカードによってしっかり給料から引かれている。時間にルーズな僕はその波に何度も飲み込まれそうになったが、ここで流されて遅刻をすると敗北者になるような気がして必死に毎日9時に出社した。ワールドカップ中は朝のスポーツニュースを見てから出社していたので、10分ほどの遅刻をしていたがそれは大目に見てくれ。

 毎日、出社すると誰もいない。することもない。今更マックで遊ぶこともない。マシンはインターネットにもつながっていない。11時ぐらいまでボーと時間を潰すことになる。味わったことのある人は分かると思うが、何もすることがないというのはかなりツライ。

 自分の中でこれではイカンと思い、今日はこの本を読もうとか、これを覚えようとかノルマを作ったりした。しかし、オフィスの壁にはいくつものパイプがあり、そのパイプは僕たちのやる気や夢を吸い取って、代わりに裏切りや絶望を吹き込んでくる。言い訳っぽいけどそうではない、本当にそんな感じのするオフィスだった。オフィスに入った途端にやる気がなくなってしまうのである。出来ることならみんなを招待してあげたい。

 おそらく、会社にいたメンバーみんな最初はやる気にみなぎっていたんだろう。しかし、いつの間にか夢も砕かれ、骨抜きにされてしまいダラダラとした毎日に身を沈めていった。
 大谷さんは会社の中で局長の目を盗んではプレーステーションをし、住友さんは局長の目を盗んでは早弁をし、暴睡し、橋口さんは眠るために髪の毛を伸ばした。みんな気づいたら前のサンクスに時間潰しに行っているし、昼休憩は1時間って決まっているのに、1時間で帰ってくるやつなんて一人もいない。誰が悪いって、そらアソシに決まってんじゃんか。
「おい、住友、お前イスに座りながら上向いて口開けて眠るのはやめろ!」一応女なんだから。
どうもすいません、先輩に対してこんな口の聞き方の僕もかなり問題ありです。よーく、分かっています。僕はジーパンでゼロックスさんや住商さんと会って、クリエイティブディレクターと書かれた名刺を渡す。

別サイトにしました。

アソシの悲劇

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