November 30, 2006

WEB2.0とは

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WEB2.0についてチラッと書いたら質問など来る。よく分からんけど、もうちっと書いてみる。こんなものはそのへんのサイトや本など読めば書いてることばかりだと思いますが、僕なりの見解も入ってるかもしれない。何が正しいとかあんまりないと思うので、おかしいことがあれば笑ってやってください。

こういうの書くのって正直恥ずかしいんですよね。WEB2.0って言うだけで恥ずかしい。ウソっぽいし。なんか間違ってそうだし、だけど、次の日なったらまた考え変わってるだろうし、変わらんとあかんし、だから、別に違ってもいっか。と思って書くことにしやした。

前にも書いたように、いろんな背景からビジネスモデルが変わってきてるよ。っていうのがすべてじゃないでしょうか。

それをもうちょっと書くと、背景として

  • プラットフォームがOSからブラウザへ
  • ロングテール
  • オープンソース


などがあると思います。

ITツールとITリテラシーが上がって、メディアの定義が曖昧になるほど莫大なコンテンツが生まれた。そのコンテンツを見るのはブラウザ。つまり、ブラウザがあればどんな環境でもサービスを受けられる。

ということは、今までのOSのシェア争いは無意味になってくる。だって、ブラウザが動けばサービスは利用できるんだから。MACだろうが、WINだろうが、LINUXだろうが関係ない。その上のブラウザ上でのサービスのシェア争いになる。
携帯だって家庭用ゲーム機だって、ゲーセンだって、ネット繋がったら同じサービス受けれますよね。

ウインドウズのシェアが高いからウインドウズ用のアプリが売れたりオフィスが売れるわけではなくなる。つまり、アプリというのはハードやOSに依存するのではなくネットに依存する。

例えば、メールのやりとりはローカルのパソコンでなく、ネット上のサービスを利用する。現状の価値観ではローカルのほうが安全となるが、将来的にはネットのほうが安全と変わっていく。これは情報管理の立場からもそうなる気がする。

また、WEB2.0代名詞の梅田さんは、この変化をネットの「こちら側の世界」と「あちら側の世界」という言い方をしている。
ってなった時に、例えばgoogleがGoogle Spreadsheetsみたいなサービスをやるのも分かりやすい。(僕はこれを見て嫌な気持ちになりました)

ということで「ネットのあちら側」のシェア争いなわけ

でも、これはWEBサイトというよりWEBアプリとかWEBサービスみたいなイメージが僕にはあります。

「あちら側の世界」で大衆を信用すれば、集合知を利用して、1人では生み出せないようなサービスを生み出せる。ユーザを囲い込むのではなくて協力してもらう。WEBのメリットを最大限に生かそう!そういうスタンスをWEB2.0って言ってるのだと思う。

これまでの企業は、もちろん「こちら側の世界」で大衆を信用はしてませんし、顧客を囲い込むことを収益としてきた。そこにgoogleのようにほとんど無料でサービスを立ち上げている人らがいるわけです。


そうすると、ネットの「こちら側の世界」の商品は価格破壊で飲み込まれて今のビジネスモデルは通用しなくなってくる。
例えばエクセル。ネットで同等のフリーのサービスをgoogleがやっちゃったら、わざわざソフト買う必要ないから。
ようするに、「ネットのあちら側」のビジネスモデルに「ネットのこちら側」が飲み込まれてくるわけです。
まずこの価値観の変化がデカイのだと思う。


その次は、サイトって定義されているものが用途によって分類されてくると思う。

ビジネスの可能性になるのは、サービスとしてのサイト。mixiのように上場したり、サイトを資産として売買するようなことでビジネスチャンスは広がる。

その一方で、コーポレートサイトのような情報発信することが目的のものは、オープンソースなども後押ししてどんどん制作単価が下がってくると思う。
オープンソースを利用して、いろんなAPIをマッシュアップして効率よく作れる会社が安くてよいサービスを提供できて、結果生き残る。
もちろん、技術がすべてでないから企画は大切だが、製造工程は圧縮できる。

WEB2.0は現存のビジネスの価値観を壊すので、大きい会社は分かっていても積極的に動きにくい。
(別サイトですりゃいいだけなんだと思うけどね。)
結果的に、失うものないフットワークの軽い組織に有利に働く。
ここで組織と書いたのは、働く環境である会社という定義が今よりも柔軟になる可能性を感じるからです。
会社の競合は優秀な個人となるケースが出てくると思う。

だって、オープンソースの開発だって立派な働く環境じゃないですか。
そういうのをやってるツワモノもいるわけなんですし。
1人1組織は10年後にはありえないのでは、と僕は思ってます。

大きな会社にとって不利なのは、
不特定多数無限大に対する「信頼なし」と「信頼あり」の分類の際に、なかなか「信頼あり」のポジションを取れないためです。
結果、ネットの利点である集合知を利用しにくくなる。

ただ、考え方を少し変えるだけだと僕は思ってる。

サイトを目的に応じて分類するだけ、すべてがWEB2.0になんかならなくていい。
全部いっしょに考えてまとめようとするからややこしい。
そもそもWEB2.0というキャッチで仕事を取りに来る人って何かずれてたりする。

まあ、そんなことはどうでもよいのだが、そうなった時に何をすべきかというと、仕組みを作るか、仕組みを使うかの2つ。

普通にサイト作り続けるだけは怖いんじゃないですか。と感じる。

そして仕組みを作ってどうビジネスにするかを考えることが重要になる。これが難しい。今は2択になってますね。広告か会員制。広告が手っ取り早いからみんな広告でやってる。でも、なんか違うし、限界あるから、結果、元にもどって顧客の囲い込みの会員制になる。
ただその囲い込み方が、2:8の法則ではなくロングテールになる。

だから、携帯のように塵も積もればというビジネスがスタンダードかと。

一方で、現存の仕組みを効率よく利用する、もしくはコンテンツを生み出すことですべての人にチャンスが広がっている。
全員がクリエイタである。
ブログでも何でもいい。

とまあ、こんな話を2時間やってます。
何が正しいか分からない単語なので、勝手な解釈も入ってることだと思います。

結論は、何かつくろうぜ。です。
仕組みでもコンテンツでもよいです。

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コメント (3)
ゴン:

WEB2.0って、奥が深くて幅が広いなぁ!!

僕が言ってるの間違ってるかもしれないので、鵜呑みにしないでね。^^

トラックバックを始めて送りました。
なんか恥ずかしいっすね。これ。

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作者プロフィール
ウェブサイトのプロジェクト管理をしてる僕が、趣味で似顔絵描いたり、プログラマなどをしながら感じることを残す場所。日々思うことをアップしていきます。 ウェブディレクター プロフィール はこちら