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バカの壁「養老孟司」のレビュー

バカの壁 養老孟司

バカの壁を読み返した。周りに本を読む人が多くて、僕も読もうと思った。それが、本のレビューを始めたキッカケです。当分はジャンルはバラバラでいく。

今回は、昔に読んだバカの壁。記憶が全くなくて、もう一度読んだ。そしたら、タイトルのインパクトほど面白くなくて、壁ってわけでもないし結局何?って言いたくなる本でした。

読み始めてちょっとしてから、偏ってない?って思った。ほんで、Amazonレビュー見てみたら、みんな同じようなことを書いてた。

ところどころ、なるほどと思うこともあるんだけど、1冊の本としてのまとまりはない(ような気がした)。

この本の帯のコピーには、

「話せばわかる」なんて大うそ

って書いてる。多分、それが言いたいだけなんだけど、じゃ、どうするのというのがあまりない。説教みたい。

最後のページに書かれているのが、多分メッセージなんだと思う。

それはそれでよく分かるのだが、なんか繋がりがあんまりないなあ。と思う本でした。

安易に「わかる」、「話せばわかる」、「絶対の真実がある」などと思ってしまう姿勢、そこから一元論に落ちていくのは、すぐです。一元論にはまれば、強固な壁の中に住むことになります。それは一見、楽なことです。しかし、向こう側のこと、自分と違う立場のことは見えなくなる。当然、話は通じなくなるのです。

P204

「一元論にはまる」、というのは、答えが1つしかなくて、それを絶対のものと考えることなんだと解釈した。だから、逆説的に読むと、安易に「分かる」と思わない。一元論にはまるな。

ということなんだろうけど、解決案というほどのことでもない。