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起業家2.0 – 次世代ベンチャー9組の物語のレビュー

起業家2.0 佐々木俊尚

最近、このIT業界でのキャリアパスを強く考えさせられる。今までもいろいろ考えて進んでいたのだが、なんかまた違う。結構悩ましい。

この本は、書店でたまたま見つけて読んだけど、面白かった。僕は1975年生まれなのだが、段階ジュニアとよばれるんですね。そして、この世代からいくつかの変わったITベンチャーが立ちあがっている。この本では9つのエピソードが紹介されている。

IT業界はまだ世代交代もしてなくて、ある程度まで進むと将来への不安は誰でもでてくると思う。だから、技術系の人で国家試験を取って転職する人も結構多い。そういう業界。これをチャンスと取るかリスクと取るかはその人次第

ビジネスにはお金とやりがいという両輪のモチベーションで走ってる。どちらも必要だ。しかし、起業する際にどっちに重きを置くかというのがスタートメンバーによって違う。普通はビジネスなんだから、しっかり戦略考えてするべき。

しかし、ITビジネスは思いのほか簡単に始められる。だから、自分が面白いと思うことをやってたら、時代の波にのっちゃったケースもある。でも、それじゃテッペンにはいけないんだと思う。テッペンというのは世界に響くような会社。

そして、僕らの世代は面白いからやってみよう、がスタートなことが多いようになんとなく感じる。それはやっぱり厳しい時代と言われても豊かなんだろうし、そんなにギラギラしなくてよかったからかもしれない。ようするに、どこをゴールとするかなんだと思う。

今までは、ずっと続く会社を作りたいのが普通だったのかもしれないが、最近では、IPOが目的だったり、会社作って売ることで大儲けすることが目的だったりするケースもある。また、組織で働くのが面倒なのがキッカケだったり、お小遣いが目的のサイドビジネスだって起業のキッカケの1つだ。年取ったら自分でやるしかないやん、なんて意見もある。

僕はIT業界では、40歳になったときに組織で働こうと思ったら、マネージメント層か、バリバリの現場の2択だと考えていた。それが無理なら独立するか転職するか。もちろんいい感じの会社で余裕があれば、そんなシビアな2択をもとめられないかもしれないけどね。でも、これからどんどん厳しくなるように思う。

そんな風に思っていたんだけど、グーグルとか見てると違うのかな。と思ってきた。この業界の組織ってすごく小さくて十分だったりする。そしたら、バリバリの現場で協調性がある、ってのじゃないと苦しいのかな。って思ってきた。ほんでいろいろ考えるねんけどね。そんなこと考えながらこの本を読んでました。

ITベンチャーのビジネスモデルを考えるによい本でした。